6月に入った2020年フランスの日常

人との密は半径1m以上の距離を保たなくてはいけなかった2020年5月。
なのに、自分の人生的には、やたら密度が濃かった2020年5月の31日間が終わり、
2020年6月。
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マーガレットが、今、満開。




フランスで6月と言えば、
1年で一番日照時間が長く、
一番晴れ日が多く、
一足早く海水浴が楽しめるほど気温も高いのに暑すぎず、
グランバカンス開始までカウントダウンという、
子供達じゃなくても心躍ってしまう月。





おまけに今年は、史上最強レベルで解き放たれた6月のはずなのに、
なんなの、この、ワクワク感のなさは!
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コロナビールだって、売り場に帰ってきたのに!




今日の雨のせいなのか。
いや、今月に入ってどっぷり雨模様なのは今日が初めてのはずなのに、ここ最近ずっとこんな感じだ。





このやるせなさは何だろう?





外出規制が解かれたとは言え、
なにもかも中途半端な解かれ方をしていて、
物理的にも自分の気持ち的にも解き放たれた感は、0。





「外出制限は解くけど、引き続き、気を引き締めて過ごしてね。」
と言われるものの。
あんなに世界を震撼させていたウイルスは、特効薬は開発されていないけど、勝手にフェイドアウトしてってくれたってこと?
フランスだけでも、3万人近い死者が出たはずなのに、身近には感染したという知人さえいない。





しかし、
仕事は相変わらずテレワーク半分。
子供達の学校に至っては、一クラスの生徒数が15人を超えてはいけないため、週1、2日の登校のみで、他の日は遠隔授業が続いている。
にーのラグビーの練習は、早くて来月いっぴから再開。でも、タックルを含めたコンタクトのある練習ができるようになるまでには、まだまだ解除されなくちゃいけないボタンがいくつかあるらしい。
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この、アマチュアラグビーの解除ボタンについては、またいつかの日記で詳しく。

まーの柔道は9月から再開されるのかどうかもわからない。




レストランもショッピングセンターも営業を再開したけれど、この外出規制中にバイト職を失ったという声は数えきれないほど聞く。
どれだけの法に守られていない人達が、苦境に立たされているのか。
破産申告したという大手の服飾品チェーン店がニュースになっていたけど、小売店を含めると、どれくらいの店舗が苦渋の決断を強いられたのか。
映画館や劇場も再来週から再開するらしいけど、みんな生き延びれたのか。




そういう逆境にある人のことを考えたら、職も失わず、子供達も自暴自棄になることなく、健康で、今日の6月の雨の日に濡れることも知らずに過ごせる自分は、多分、恵まれているのだろうし、そういう私達が、以前のような消費活動を再開しない限り、現システムでの経済活性化なんてあり得ないだろう。

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カラっと晴天の日だって、雨混じりの朝だって、子供達は、社会的距離を保ちながら、校庭に集合する。





だけど、今年の夏休みの行き先をああでもないこうでもないと、ネットで調べたり、家族で楽しく話したりできない自分がいる。





あれだけ、4月には深刻な医療崩壊がニュースで叫ばれていたニューヨークをはじめ、アメリカの多くの大都市では今、人種差別撤廃を求め、たくさんの人が、静かに、あるいは大声で、デモに参加している。





このコロナ禍を契機に、なにかが変わりつつあるのは、アメリカだけだろうか。

「コレマデノ ワタシタチ ノ イキカタ デ イイノ ?」

そんな疑問符を抱えているひとは、少なくないはずだ。





マスクは息苦しい。
こんなぺらぺらの不織布で、いったいどんなウイルスから身を守れるというのか。
「私は厄介な病気、撒き散らすようなこと、しませんよ」
という、善良な市民的自己PRにしかなっていないような気がする。





マスクの下の唇がNOと動いたとしても、相手には自分の目しか見えない。
曖昧にぼかしてきた、自分の本当の考えを、しっかり言葉にするということが、これまで以上に大切になるかもしれない。




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フランス、マスク事情(2020.MAY.25)

気がつけば5月も最終週。
来週から6月に突入。
6月と言えば、もう、夏!!




日照時間もすっかり伸びて、夕方8時になっても、こんなに明るい。
25mai




比較までに、フランスでコロナ感染拡大防止のために外出制限措置が布かれて間もない、3月後半あたりの夕方8時は、こんな感じ。

真っ暗で、なにがなにやら。
夕方8時と言うより、夜8時、と言った方がしっくりくるかも。
この頃は、みんな、医療従事者に感謝を込めて、拍手していたんだよね…
フランスでよく耳にする、「Solidaliteソリダリテ連帯」っていうのを、初めて体感した。

のに、外出制限措置が解除された途端に、誰も拍手しなくなっちゃったらしい。
日本から戻ったばかりの週末の夜8時は、もう、拍手もフライパンを叩く音も聞こえなかった。
おいおい、医療従事者の闘いは、まだ続いてるんじゃないの?
と、今夜もひとり8時に小さくパチパチする自分。
家族も、もう一緒にやってくれないけど。
ぶーぶー。まぁ、いいんですけどね。
気持ちの問題。





閑話休題。
夕方8時じゃなくて夜8時だった頃、フランス政府は、
「(コロナ感染予防に)マスクは不要です!お医者さんで処方された人だけ、薬局で購入して着用してればいいんです!」
と豪語していた。





そうは言っても…
と、自分が無症状感染者かもしれないと思い、自主的に外出時はハンカチ簡易マスクをするようになったものの、通勤路でジョギング中のねぇちゃんからすれ違い様に、
「貴女が(フランスに)ウイルス持ち込んだの?」
なんてブラックジョークを吐かれたこともあった。




それがどうだろう。
あれから2ヶ月ちょいしか経ってないのに、この、超アバウト先進国フランスで、スーパーや郵便局など、人と接触する屋内でマスクを着用していない人は白い目で見られるようになり、公共交通機関ではマスク装着が義務付けられた。





知り合いと会っても、ビズ(頬への挨拶のキス)どころか、握手さえしない。
しないことが礼儀になった。





日本であれ、フランスであれ、これまでの自分の人生で、こんなに短いスパンで、こんなに社会の常識や価値観が一変してしまったことって、なかったよな…





まぁ、とにもかくにも、2020年5月25日付のフランスマスク事情





公共の場では、着用が推奨されています。
公共交通機関では、義務。だけど、罰則はなし。




我が家から見下ろせる校庭をチェックする限りでは、どうやら、小学校では子供達にマスク着用を義務付けてはいない模様。
朝、8時半。ソーシャルディスタンスを保たせながら、校庭で児童の点呼をしているらしい。
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でも、先生たち大人は、着用している様子。
(注: フランスでは、5月11日から、保育園から中学生まで、段階的に学校が再開しているけれど、我が家の二人は一番再開のタイミングが遅い組で、6月明けの再開予定。しかも、親が希望しなければ、登校させる義務はなし。)





中学生はどうやら校舎内では着用しなきゃいけないらしいけど、まだ具体的な学校開始の説明が発表されていないので、真相はわからず。





ダンナも私も、職場でのマスク着用が義務付けられました。
(ちなみに、ダンナも私も、週半分くらいまだテレワーク中)




にーが通院再開した(けど、「もうほぼ治ってるから大丈夫!」と、再開後初回の診療で治療終了)整骨院では、患者はマスク着用義務化。
先生は着けていませんでした。




と、まちまちなマスク事情。
マスク初心者🔰のフランス。
どうしたら良いものかと、ダッチロールを続けている感じ。




とりあえず我が家には、自主的に買ったもの作ったものが数枚と、頂き物の不織布マスクが大半で、こんなにマスクストックがあります。
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使い捨てちゃうのはあまりにも環境によくないだろうということで、3、4回は洗濯して再利用しているので、全然減っていかず。




にしても、これ…
4月あたりはまだハンカチマスクだって、へっちゃらだったけど、
日中の気温が20度以上になってくると、一日中着けてるの、結構、キツいですよね。




自分の吐く生暖かい息がマスク内に篭るのが苦しくて、気持ち悪くて、無意識にマスク取っちゃう自分がいます。
夏季にクーラーがない屋内で、一日中マスク着用して過ごすなんて、ぜーーーーーったい無理!!
もう、自分、絶対感染してない自信あるから、着用勘弁してっ!!
って言いたくなる。
ユニクロはきっとエアリズムマスク売り出すはず。




本格的な夏を迎える頃には果たして、マスク着用推奨令は、解かれているのだろうか…
まぁ、この2ヶ月の変わりようからすれば、芋洗い状態で海水浴を楽しむフランス人で溢れるビーチが7月後半あたりのニュースになってても、驚きはしないけれど…




余談になるけど、フランスのマスク着用義務マークがバラエティに富んでいて、興味深いので、いくつかご紹介。
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横顔もなかなか精悍…

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これが一番よく見かけるかな?

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横顔、ハゲバージョン

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カップル、いや、母と息子? 女性のが自己主張強そう。だけど、かわゆい。

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こちらは家族。でも、目鼻がないし、寄り添い方が、なんだか不安そう…

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最後。万人受けしそうなキャラ。




現実はどうあれ、やっぱり、不安そう、冷たそうなやつよりは、明るい感じのマークの方が、好感度高そう、かな?


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外出禁止令解除初めての週末

5月11日に外出禁止令が解け、外出許可証を持たずとも外に出ることができるようになって初めての週末。
おまけに、爽やかな五月晴れ。




2ヶ月の軟禁生活が強いられてきたフランス。
これで、外に出たくならない人がいたら、その人は、きっと、生粋のヒッキー(宇多田ヒカルではありません)。
Born to be Hikikomori.




我が家の2ヶ月ぶりの外出先は、家族で一番外に出ること、思いっきり走ることに飢えていた、長男のチョイス。
彼がBeforeコロナには、週に3日、ホームでの試合の時は週4日通っていた、ラグビーの練習場。





子供達をマスクの日常に慣れてもらうため、あえて、公共交通で移動してみました。





地下鉄入口には、休日だというのに、マスク着用していない乗客に、マスクを配る職員さんが二人立っていました。
ホームの床には、社会的距離の取り方案内が描かれて、カラフルに。
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「水色の線で乗客は降客を待ってね」
とか、日本人なら、
そんなん、色付きで説明されなくても、とっくにやっとるわ!
的な案内ですな。





公共の場でのマスク着用が義務付けられ、今やマスクをしていない人が異様に見えるようになってしまったフランスの日常。
初めて見る、ダンナと子供たちのマスク姿…
本当に異世界です。





目的地最寄り駅に到着し、地下から階段を上って地上にあがると、そこは自宅から半径1km以上離れた2ヶ月ぶりの娑婆!! 
たったの5駅だけど…
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おもむろにマスクを外して駆け出す子供達の後ろ姿は、小躍りしてるようにも見えました。
そりゃ、そうだよね。
外出制限中も、週半分は出勤し、なんてったって、飛行機に乗って日本に里帰りして、病院やら葬儀やら役所やら、コロナだろうがなかろうが同じであろう環境に身を置いていた私とは、感慨も違うはず。





練習場入口まで続く道両脇にあるオープン駐車場は、午前中だったのにもうマイカーでいっぱい。
でも、みんなお目当ては、練習場横にある、市民公園だったみたい。
練習場には、大小6つのグラウンドと、テニスコートがあるのだけれど、コートはプレーする家族連れで埋まっていたものの、グラウンドは、いずれも、鍵は空いているのに、誰もおらず。
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「(子供から大人までのラグビー 愛好家仲間で)誰かひとりぐらい、遊びに来ていてもいいのにな」
と、ダンナ。
全くそうだよねぇ😢
みんな山とか川とか、自然がたくさんあるところに行っちゃったのかもね。





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まぁ、蜜になることなく、伸び伸びと遊んだり、走ったり、芝生の上でピクニックしたり、風に吹かれながら寝転んだりすることができました。





練習場の片隅には、コクリコ(雛罌粟)も咲いていました。
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義母の暮らす田舎の家の周りの麦畑脇にも、今頃コクリコが沢山咲いているのだろうな…
外出制限が解けても、100km以上のプライベートの外出は禁止されているので、まだ義母の家には遊びに行けません。





コクリコと言えば、思い出すのは、与謝野晶子のこの歌。

ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す
    君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟






5月の緑の麦畑に、補色である朱色のコクリコが浮かぶ温かい景色は、モネやゴッホ等、多くの画家が描いているけれど、夫の与謝野鉄幹に合流するため、シベリア鉄道でフランスに渡った晶子は、鉄幹に会ったのち、二人でフランスやイギリスを周遊したそう。きっと車窓から流れていくフランスの目に焼きつくような緋色の雛罌粟の咲く丘を、鉄幹と二人で眺めながら、再会の喜びを歌ったのではないでしょうか。
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Claude Monet - Les Coquelicots à Argenteuil




与謝野晶子と言えば、もう一つ別の、タイムリーなエピソードが。
スペイン風邪(とは言え、スペインが起源ではないけれど)の流行時、子供一人が学校で感染してしまったことにより、家族が皆感染してしまったという与謝野家。
「感冒の床から」と題し、ある新聞に寄稿したそうですが、以下はその文からの抜粋です。




 
…傳染性の急劇な風邪の害は米騒動の一時的局部的の害とは異(ちが)ひ、直(たゞ)ちに大多数の人間の健康と勞働力とを奪ふものです。

政府はなぜ逸(いち)早くこの危險を防止する爲に、大呉服店、學校、與行物、大工場、大展覧會等、多くの人間の密集する場所の一時的休業を命じなかつたのでせうか。
 
そのくせ警視廳(庁)の衛生係は新聞を介して、成るべく此際多人數の集まる場所へ行かぬがよいと警告し、學校醫(医)もまた同様の事を子供達に注意して居るのです。

 
社會的施設に統一と徹底との缼(か)けて居る爲に、國民はどんなに多くの避らるべき、禍(わざはひ)を避けずに居るか知れません。…

 (与謝野晶子「感冒の床から」『横濱貿易新聞』1918年11月10日)
 (与謝野晶子『与謝野晶子評論著作集 第十八巻』龍溪書舎 、2002年)






警察は「密な場所に集まるんじゃないぞ」と市民に警告するくせに、政府は、感染症対策を市民一人ひとりの良識ある行動に頼るのみで、デパートや学校、劇場、会社等の休業措置を直ちに設ける等の国策を、何故さっさと取らなかったのか、と批判しているわけです。





100年前も今も、政府の飴鞭なしに、市民レベルの行動で、厄疫を乗り越えていく模範を世界に示すことができる日本を、心から誇りに思います。
日本人は本当にすごい。





一方で、ちょうど100年前の日本は、政治家でも、専門家でもない、女性の歌詠人が、こういった政治批判をすることが、許された時代だったのですね。
まぁ、大正デモクラシーだし、きみ死にたもうこのなかれ、と、「弟よ、お国のためになんか、死ぬんじゃないよ」と忠君愛国をいち早く危ういものとして本音で批判していた晶子さんですから、特別枠だったのかな。





にしても、今ならば、「政治的な発言をすると、仕事を干されるよ」と、マネージャーから諭されたり、「歌うたいに政治の何がわかる」と右寄りの市民からバッシングを受けるところじゃないかな。





スペイン風邪が流行った時は、第一次世界大戦中の戦争景気も手伝ってか、不況にはならなかったようだけど、その10年後に訪れる世界的大恐慌と共に、日本にも相次ぐ企業倒産やデフレや飢饉など、本格的な不況が訪れて、
不況脱却には、力づくで中国や韓国を始めとするアジアでの権益取り戻して、強い日本を再生するしかないんじゃね?
と国家主義が台頭して、個人よりも国家に重きを置いて、国策である「強い日本再生計画」を疑問視する声や風潮を「危険」として弾圧するようになって、太平洋戦争に突入して、ぼろ負けしちゃった、っていう歴史も、この100年にはあります。
弾圧されて投獄されたり、戦争の犠牲になっていったのは、国家主義政策を推し進めていたお偉いおじさん方じゃなくて、私のお爺さんだったり、あなたの先祖だったり、一般ピーポーなんですけどね。




繰り返して欲しくない歴史もあります。


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フランス外出規制措置から1ヶ月が過ぎた、薬局とスーパーとかかりつけ医と

この時期、できることなら足を運びたくなかった医者に、行ってきました。


「そもそも、今、遠隔診察以外に、お医者さんってやってんの?」

と、恐る恐る電話してみると、すぐに先生が出て、あ、いいですよー。ということだったので。


ちなみに、フランスでは、外出規制措置が敷かれてから、ほとんどの開業医・専門医は、オンライン予約のみ受付、診療は原則遠隔メインに切り替わりました。
もともと予約については、オンラインで取ることを推奨してくる医療機関はここ数年増えてきていたのですが、遠隔診療開始は、外出規制措置以降。
この、フランスにおけるオンライン予約・遠隔診療のシステムを一手に管理しているDoctolibというシステムについては、別の日記にまとめます。


私のかかりつけ医は、もともと予約制もしなければ受付秘書も雇わないという一匹狼(風貌はどちらかと言えば狸…失敬。でも、この先生に限らず、フランスでは町医に関して言えば、アパートの一室を改造して医師単身で開業している診療所が大半です。)で、合理化の類、あんまり好きじゃないようなタイプだったのですが、この時期でさえ、普通に診療しているのは、あっぱれ、という感じ。


いや、医者に行くとか言っても、コロナっぽいとかじゃないですよー。
指がこんなことになっちゃって…
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中指立てててすみません🖕
1週間前ぐらいに、ささくれができてたのを、えいって軽くむしっちゃったんですよね。
3、4年前に、同じようなことをして、やっぱりこういうことになったのに、
あいかわらず学習能力0の自分。
あ、「Panariパナリ」っていうこの症状のフランス語名称は、ばっちり覚えてましたけどね。
日本でいうところの、ひょう疽でしょうか?
しかし、このところ、未だかつてないくらいこまめに手洗い消毒してるっていうのに、バイ菌って入っちゃうもんなのねぇ。


パンパンに膨らんで指を曲げるのも難儀になってきた週末。
とりあえず薬局に行くと、社会的距離ラインテープが、自動扉からカウンターまで2m間隔ぐらいで貼ってあって、カウンター前には、紅白に「これより近づくべからず」テープが引いてある上に、透明な衝立ができていました。
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「あ~、Panariですねぇ。痛そうですね(→いや、そんなに痛みはないんですけどね)。これで軽快する様子なかったら、月曜日にお医者さんに行ってくださいね」
と、マスクと手袋装着の薬剤師さんから、一日2回、1分間指を浸して雑菌する為の専用消毒液が処方されました。
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こんなやつ。
抗生物質は、医師の処方箋がないと、出してもらえないんですよねぇ。


帰り道。
お天気の土曜日の午後だというのに、公園にはもちろん子供たちはおらず、人通りもまばらな商店街。
唯一、人がいるところがあって、なんだろう、と思って注意して見ると、それはスーパー入場待ちの行列でした。


そういえば、虫よけを買わなくちゃいけなかったんだと、立ち寄ることにすると、そこでは、薬局なんて目じゃない社会的距離対策が実施されていていました。
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☑ 入口には1〜2mの距離を隔てた入店待ちの人の列が(フランス人なのに!)整然とできており、
☑ 店頭でひとりずつ中に入るよう誘導している警備員はマスクの上にフェイスガードを装着
☑ レジの人たちは、プラス手袋も装着
☑ 店内のまばらな買い物客の半分は、マスク装着(自分を含む)。


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しばらく買い物に出ないうちに、どこかで観たSF映画の近未来都市のような世界になってしまった近所の商店街に戸惑い、5月下旬から子供たちがこんな風にマスク、フェイスガード、手袋着用で、学校に通い始める姿を想像して、十分ありえそうと納得してしまった自分に、軽くショックを受けながら家に帰りました。


で、消毒液ケアを始めたものの指の腫れが引く気配がないまま迎えた月曜日。
「この調子じゃぁ、クリニックはさぞやの防備をしているんだろうなぁ…」
戦々恐々とかかりつけ医のクリニックに到着すると、壁や扉の前には、「コロナウイルスに罹ったと思ったらまずはこうしましょう!」的な貼り紙が何枚も。
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手洗い励行から咳エチケット、微熱が続いたら遠隔治療OR40度未満の高熱だったら15番(救急)に電話して救急には行くな!とか基本的な説明のマジックなぐり書き


うーん、先生、どこまでもアナログだな。


おまけに、扉の前には、「待合室は4人まで!」の注意書き。
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なんとなく、物々しい雰囲気!
開けた瞬間、数名待ってたら、外で大人しく待つつもりで、ハンカチで取手を覆いながら、いざ扉を開けると…


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誰もいないしっ!!

普段は少なくとも2、3名は待っている人がいる待合室なのに、肩透かしっ!




すぐに先生が診療室から顔出したけど、
先生、マスクすらしてないしっ!

先生の周りだけ、Beforeコロナの時間が流れています。



私を診療室に通し、今日はどうされましたー?と言いながらデスクに腰掛け、私がマスクをしているのにバツが悪いと思ったからか、引き出しから使い捨てマスクをおもむろに引っ張り出して装着する先生。
デスクの上に消毒ジェルすら置いてない。
これだけ危機感を持っていない医療従事者が、まだフランスにいたんだ!と、微かな感動さえ覚えました。



赤くパンパンに膨れ上がった指先と、土曜日に薬局で処方された処方された消毒液を見せると、
「これは、抗生物質も飲まないとダメだね〜。痛いでしょ(→と、皆さんから言われますが、そんなに痛くはありません。)、痛み止め(パラセタモール)も出しておくね」
とさくさくっと診察完了。
そのあとは、コロナingの日常についての、四方山話をちょこっと。



先生は今も普通に開業されてるんですね、と言うと、
開けてれば患者さんは来るからね、だいぶ減っちゃったけど。直接医者に会って診察してほしいって人もやっぱりいるからね。会って話聞いてあげるだけで安心する患者さんもいるし…
と先生。


「先生はいつも診察よりおしゃべりの時間のが長いですもんね」
と思ったけど、ええ、もちろん、言いませんでしたけどね。


それでは、お大事にー、でおしまい。
安心料25ユーロ。
私の場合は、抗生物質購入券のための25ユーロ。
社会保障局から還付されるから、実費10€以下になるけれど。


先生の処方箋をもって、正面の薬局に寄って薬を買って、家に帰りましたとさ。


前回Panariになった時に処方してもらったのと同じ。
街の様子も、薬局も、スーパーも、すっかり変わってしまったけど、Panariの処方箋と先生だけは変わってなかった。
それはそれで、なんかほっとしたけど、抗生物質飲み出して丸一日以上経ったのに、指は相変わらずパンパンに腫れております…治るんかな、これ?
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フランスでのコロナウイルス🦠アジア人差別!!

本日、令和2年西暦2020年2月22日、にーと一緒に、また一つ歳を取りました。
ここまで2が入ると、22歳の誕生日じゃなくて、なんか残念。
全然無理だけど💦
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最初のお祝いは、真夜中0時まで夜更かししていたにーからの
「僕たち、お誕生日おめでとう🎊」
の言葉とほっぺにちゅー💋でございました。


ちなみににーは14歳になりました。
身長はもう175cm、立派なラグ吉に成長しました!
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勉強も同じくらい頑張ってもらえると嬉しいんですがね…


さて、SMSでたくさんの友人からお祝いメッセージを頂戴しました(ありがとうございます😊。にーへのメッセージの数にはとても及びませんでしたけれど…とほほ😞)が、その中で日本の友人からもらうメッセージには、そろって、

「フランスでは、コロナウイルスでアジア人差別が起こってるみたいだけど…」

と心配の声が。


声を大にしてお答えします。

ご心配、ありがとうございます。
それには、およびません!



コロナウイルス🦠=アジア人

とひとくくりにする馬鹿者が、全くいないとは言えませんが、このウイルスが広がり始めた12月末ぐらいから、フランスでの日常生活の中で、アジア人差別が始まったと実感したことはありません。
強いて身近なネタがあるとすれば、にーがラグビー の友達から冗談っぽく、

「おまえ、コロナウイルス、持ってねぇだろうな?」

と聞かれたことくらい。

どう、反応したの?
と聞いたら、

「持ってるに決まってるじゃねえか。ゴホッゴホッ!」

とな。
で、二人で大笑いして、終わったそうです。
いじめって、本人が「虐められてる」と感じないと、成立しないんでしょうな。

それが2月初旬の話。


その後の3週間でフランスにおけるコロナウイルス感染者は5人増えたけど、中国やアジア人ではなく、シンガポールから来たイギリス人由来の感染。感染源も感染者も全員イギリス人。
その間、武漢からチャーター機で数十名が帰国しているけど、その都度14日の検査・観察期間、滞在施設で一般市民とは隔離されて検疫を受け、発症が認められず、皆普通の生活に戻っています。


2月22日現在までに仏国内で発症した12人のうち、持病のあった82歳の中国からの観光客が1人亡くなった以外は、入院中の1人を残し、隔離されてケアを受けた後、全快し10人共退院しています。


というわけで、
フランスにいるアジア人、コロナウイルス🦠拡散しまくっててやばい!
と思ってる輩は、
そーとー頭悪いんじゃね?
というか、ただ単に、アジア人が気に入らないごくごく少数の変な人たちです。


そもそも論として、サッカーでもラグビーでも柔道でも、スポーツ界で活躍するフランス代表選手を見ればわかると思いますが、フランスは移民の国で、肌の色や人種、民族、宗教は言うまでもなく、文化や家族のスタイル、貧富のレベルも異なる様々な人々が共存していまして、人種や宗教、経済的社会的背景から人を差別するということは、ものすごーく低俗なこと、という意識があり、そんなことしたら、政治家も一般ピーポーも、周囲からフルボッコにされるという危機感を持ってるはずです。


コロナウイルスでアジア人が差別を受けるようになる国だったら、フランス全土に暮らすモハメドさんやユーセフさんとかTHEアラビアンナイト的なお名前の皆さんは、テロリストないしその予備軍として差別されて、とっくに生活できなくなってるでしょうね。


というわけで、ウイルスによるアジア人差別というのは、日本のマスコミが面白がって記事にしてるみたいに、起こってはいません。


しかし。
アジア人は、大金の現金を持ち歩いている、
という評判が、フランスを始めヨーロッパ中にスリ集団の間で、定着してますので、スリ被害に遭う確率はひじょーーーーーーーに高いです。


人混みや、観光地、駅、公共交通内、そして宿泊先ホテルのロビーやレストランでも、常にスリのターゲットになっていると自覚し、

✅ 現金とカードは、内ポケットなどスリの手が届きにくい場所に小分けに持つ、
✅ ましてや後ろポケットやリュックに財布を入れるなんて、盗んで下さいと言ってるようなもの、
✅ 現金を引き出すときは、日中、変な人が暗証番号をチェックしたり後ろに張り付いてないか必ず確認、
✅ 公共交通内で、荷物置き場に荷物を預けたまま、居眠りなど、絶対にしない、
✅ 困ってないのに親切そうに近づいてくる人は、だいたいスリだと思って、「ノンメルシー!」と言って逃げる、
など、過剰なくらいに注意して過ごすことが肝要です!


フランスに来る人は、コロナウイルスのアジア人差別より、そっちの心配した方がいいですよ。
ただでさえ、中国からの観光客が減って、ターゲットになるアジア人観光客が少なくて商売上がったりっていうスリが、特にパリあたりは、たーくさんいるでしょうから。



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今日の誕生日ディナーは、中華をリクエストしました。
アジア万歳❤️


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にーとまーの5歳違いの日仏男児との日常を綴っています。

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